HINAKO
YUKIMOTO
ayatori
a y a t o r i は、観客を巻き込む没入型のダンスパフォーマンスとして展開されます。
長く伸びた毛糸がその場で編まれていく中で、ふたりのパフォーマーと観客がひとつの生きた舞台空間の一部となっていきます。
この作品は、構造と即興のあいだにある繊細な緊張感を探りながら、再び出会うふたりのあいだに浮かぶ、見えない対話を空間の中に浮かび上がらせます。
“あやとり”のように、空間の広がりや結び目の張力によって、瞬間ごとにかたちを変える自由で気まぐれな構成図を編み出していきます。
その網目はひとつひとつ異なり、二度と同じにはなりません。
その詩情は、常に変化し続け、適応し続けるそのあり方に宿っています。

Charlotte Puebla
シャーロット・プエブラは、オランダを拠点に活動するスペイン系フランス人のパフォーマンスアーティスト/振付家です。バレエ、モダンダンス、フィジカルシアターを背景に持ち、彼女の作品は、人間同士や異文化間のつながりを、遊び心とシュールな感性を通して探求しています。
フランスのナント音楽院を卒業後、ヨーロッパや北アフリカ各地のカンパニーにてパフォーマンスを行ってきました。これまでに共演したカンパニーには、ブダペスト・ダンス・シアター、Ladder Art Company、De Stilte などがあります。
また独立したクリエイターとして、HUIS Conny Janssen Danst、シーダム劇場、Korzo劇場などでのレジデンシーを通して振付作品を展開してきました。対話と自由な探究心が創作の核にあり、パフォーマーたちが自身の内面の物語や身体言語を深めることをサポートしています。
近年のプロジェクトには、「wrapping / identity」や「あやとり」などがあり、いずれも身体を通したストーリーテリング、素材との対話、空間における詩的表現に対する関心が色濃く反映されています。
コンタクト
charlottepuco@gmail.com
+33765825542

振付 - Charlotte Puebla(シャーロット・プエブラ)
出演 - Annakha Flos(アナカ・フロス)& Hinako Yukimoto(行元陽奈子)
サウンド - Charlotte Puebla(シャーロット・プエブラ)
ピアニスト - Kanako Inoue (井上加奈子) 写真 - Pien Düthmann(ピエン・ドゥートマン)
映像 - Matija Pekic(マティヤ・ペキッチ) 提供 - Conny Janssen Danst & Korzo Theater ( コニー・ヤンセン・ダンスト&コロゾ・シアター)

サスペンション
忘れられていく心の中の記憶。
私たちは出会ったことがあるの?
言葉が行き交う世界。話す言葉。
糸の間を私たちは動く――沈黙の中の声。
角。空っぽの天井。
糸。あなた。
空に漂う対話、浮かぶ緊張。
教えて、子どもよ。忘れられたルールを縫いながら。
覚えていない。人は忘れる――糸は覚えている。
私は?
あなたは?


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